不織布の製造工程にはウェブと呼ばれている製造方法があるのですが、ウェブの形成方法には乾燥式を始め、湿式法・スパンボンド法・メルトブローン法・エアレイド法などの種類があります。それぞれの製造方法には不織布の特性を最大限に引き出すなどの特徴があるわけです。
例えば、乾燥式による製造方法は、数センチメートルの長さにカットした不織布の原料繊維を機械に投入すると、カードもしくはエアランダム機内部で薄い波状の形になり、必要に応じてウェブを重ね合わせるなどの製造方法です。一方、不織布の繊維結合方法には、ケミカルボンド法の浸漬法やスプレー法、サーマルボンド法などのやり方があります。浸漬法はウェブをバインダーに浸漬および乾燥を行い、繊維を結合するやり方ですが、スプレー法はウェブにバインダーをスプレーして、それを乾燥させて繊維を結合する手法などの違いがあります。
サーマルボンド法の場合は、ウェブに熱溶融性の繊維を混ぜ合わせて、繊維を部分的に溶かしながら繊維を結合する手法です。但し、融点の高さなどに応じて、二成分繊維の低融点部を熱で溶かして繊維結合を行う方法もあるのが特徴です。色々な製造方法がありますが、不織布は耐久性がとても高い繊維などの特徴もあり人気を集めている布地です。耐久性が高いだけでなく、製造方法の種類や素材などに応じて低価格で生産ができるなどからも、不織布のトートバッグは低価格でありながらも頑丈な製品が多いのです。