ポリ袋は、塩化ビニール樹脂を使用したビニール袋を含め、長い歴史があります。特にポリエチレンを原料としたポリ袋の利点は、地球環境にやさしいということにあります。ポリ袋は燃やすと水と炭酸ガスになり、有害ガスである塩化水素などを発生させません。さらにポリ袋は加熱させることで別の形に加工しなおすことが可能なため、繰り返し利用できることも環境的に良いポイントです。ポリ袋として一番身近なのがスーパーなどのレジ袋ですが、レジ袋が一般的になったのは女性の服装の変化がきっかけでした。当時は買い物には買い物かごを持っていくのが当たり前でしたが、洋装になりストッキングをはくことが主流になってからは、買い物かごにストッキングが引っかかると言う不満が多くなり、買い物かごの代わりとなる使い捨てのレジ袋が多用されてきました。
またレジ袋にはお店独自のイラストが描かれるようになりましたが、これはお店の宣伝の他に、万引きなどに対するセキュリティの意味もあったようです。ポリ袋に書かれるイラストも時代の移り変わりにより変化してきました。お店のロゴだけでなく、デザイン性を感じるイラストやポリ袋全体に模様が入ったものなど、人にプレゼントなどを渡す際にも違和感がないものが登場しました。また最近のレジ袋には、メッセージ性のあるイラストを記載することで環境問題などを提起するものなども増えてきましたし、様々なオリジナルのイラストを早く安く印刷できることで用途が広がっています。