不織布は柔らかくて軽いので、気軽に持ち運べるトートバッグなどの素材にもよく使用されています。収納袋やラッピング、ポーチなどのファッションアイテムで、安くて丈夫な不織布素材を意識する方もおられるでしょう。不織布は日常生活の意外なシーンでも利用されています。
不織布(ふしょくふ)は、織っていない布状のものを指します。通常、布と呼ばれるものは綿や麻などの糸を織ったり編んでいます。不織布は素材となる繊維をケミカルボンドで結合させたり、機械で圧力をかけるなど、化学的な作用や機械を用いて布状にしています。非常に細かい穴がある多孔性(ポーラス)であることが特徴で、通気性に優れるだけでなく、高い吸湿性と保湿性があるのです。
不織布は素材や製法によって全く品質が異なります。紙を同じ方法で製造される湿式不織布(しっしきふしょくふ)はフィルターやティーバッグ、接着剤などを使用する乾式不織布(乾式不織布)はワイパーやおむつ、紙ナプキンなどに使われています。ビニールハウスシートや排水口の水切りフィルターなど、驚くほど生活に溶け込んでいるのです。
価格が安い不織布のポーチは、ショップや販促用のノベルティでも人気です。巾着型のポーチはかわいいラッピングに、トートバッグやキャラクターの絵がプリントされたポーチも人気のアイテムです。不織布のポーチは低コストで大量に作れることがメリット、選ぶ素材や色によってカラフルで個性的なポーチが仕上がるのです。